アクリル絵具と水彩絵具のちがい+α



・アクリル絵具の特徴とは?
・アクリル絵具と水彩絵具の違いとは?
・アクリル絵具で描く為に必要な道具
・支持体について
・アクリル絵の具の基本的な使い方
・メディウムについて
☆アクリル絵具の応用的な使い方、ポイントをご紹介!
・油絵具との併用について・まとめ



アクリル絵具の特徴とは?

アクリル絵具は、色の元となる顔料とアクリル樹脂を練り合わせて製造されています。アクリル樹脂はプラスチックの一種であることから、絵具も独特のツヤを持ちます。天然の樹脂や膠(にかわ)を顔料と混ぜた油絵具や日本画の絵具と違い、アクリル絵具は石油化学の発達によって生産可能になった画材なのです。
そんな馴染み深くも意外と知らない、アクリル絵具の特徴をご紹介していきたいと思います!

乾くのが早い

アクリル絵具の大きな特徴のひとつは、乾くスピードの早さです。キャンバスや紙以外の支持体でも、水彩絵具と同じくらいの早さで乾きます。

多彩な作風が可能

水分量の調節やメディウムを使用することにより、水彩風・ベタ塗り・油彩風など、多様な作風で仕上げることができます。

様々な支持体に描ける

紙やキャンバスのみでなく、木・布・石など幅広い素材に描ける汎用性も備えます。表面が油性のもの以外であれば、ほとんどの素材に描くことが可能です。

耐水性・耐久性

アクリル絵具は水で溶いて使用しますが、乾くと耐水性になります。また絵具の層をしっかり重ねると、衝撃に強く耐久性のある画面になります。

油彩風の重ね塗り表現ができる

アクリル絵具は油彩のような重ね塗り表現が可能です。
また油彩画において、油絵具のみで重ね塗りをする場合は下の層が乾くまで時間がかかってしまいますが、アクリル絵具で下塗りをすれば、比較的早く乾くため短時間で仕上げることも可能です。

メディウムのラインナップが豊富

アクリル絵具には、盛り上げたり艶を調整するためのメディウムが豊富にあります。下地のマチエールや表面の質感をメディウムで変化させることによって、さまざまな表現が可能です。

マットで均一な平面表現ができる

アクリル絵具も水彩絵具と同じように不透明な「ガッシュ」という種類の絵具があります。アクリルガッシュは水彩のガッシュに比べて、よりデザインの平面構成などに適したマットで均一な画面をつくることが可能です。
ガッシュ [ gouache ] …もともとは不透明水彩技法を指すフランス語。現在では不透明な絵具のことを指す。



アクリル絵具と水彩絵具の違いとは?

アクリル絵具は水彩絵具と同じく水溶性の絵具ですが、アクリル絵具の成分は顔料+アクリル樹脂、水彩絵具は顔料+アラビアゴムです。比較すると大きく下記のような違いと共通点があります。

アクリル 水彩
水による希釈
耐水性 ×
乾燥後の修正
耐久性
描ける素材 多い 少ない
厚塗り ×
マットな表現


耐水性であるアクリル絵具は、絵具の層を重ねたり、厚塗りをすることができます。それに対して水彩絵具は耐水性ではないので、乾燥後に水で溶かし、消したりにじませたりすることができます。